「この親にしてこの子あり」の逆とは?対義語と使い分けをプロが徹底解説

「この親にしてこの子あり」の逆とは?対義語と使い分けをプロが徹底解説

「この親にしてこの子あり」の逆とは?対義語と使い分けをプロが徹底解説についての真相をお届けします。

「この親にしてこの子あり」が示す「親の性質や優れた資質がそのまま子どもに受け継がれている状態」に対し、その真逆である「親と似ていないことわざ」を探す場合、文脈によって2つの代表的な対義語・反対語に分岐します。

最も広く認知されているこの親にしてこの子ありの対義語が、「鳶が鷹を生む(とびがたかをうむ)」です。ここでいう「鳶(トビ)」はどこにでもいる平凡な鳥の象徴であり、「鷹(タカ)」は気高く優れた猛禽類の象徴とされます。つまり、ごく平凡な親から思いがけず極めて優秀で才能あふれる子どもが生まれる現象を指す言葉です。

一方、そのベクトルを完全に反転させた「鷹が鳶を生む(たかがとびをうむ)」も重要な反対語です。極めて優秀で地位や名声のある親から、能力や素行が遠く及ばない凡庸・劣等な子どもが生まれてしまう状況を指します。日常会話では「蛙の子は蛙 逆のことわざ」としても頻繁に引き合いに出され、親子の能力格差を評価する対比軸として機能しています。

さらに、外見や性格が両親のどちらにも似ていない様子を指す古い表現として「親に似ぬ子は鬼子(おやににぬこはおにご)」が存在します。古来の伝承において「親に似ない子は化け物や災いをもたらす異端」と見なされた名残ですが、転じて「規格外の異能を持つ天才」を指す文脈でも用いられるなど、多層的な背景を抱える言葉です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。