「何度見てもカレンダーがすべて『×』で埋まっている」。都内の有名サロンをめぐり、SNS上では予約枠の争奪戦が日常化しています。しかし、この現象の背景には単なる人気度だけでは説明がつかない、サロン経営の巧妙なアルゴリズムが存在します。
大手サロンの統括マネージャーが業界誌の取材で明かしたところによると、ホットペッパービューティー予約において、上位スタイリストのネット解放枠は全体の30%前後にあえて絞り込まれているケースが珍しくありません。残りの70%は来店時に次回予約を済ませる既存リピーターや、公式LINE等を通じたVIP顧客向けに確保されています。あえて予約サイト上で「満席」を演出し、稀少価値を高めるマーケティング設計が機能している側面は見逃せません。
また、美容院指名料の真相についても誤解が広がっています。「指名料が高い=カットが劇的に上手い」と受け取られがちですが、実態は「時間あたりの顧客数を絞り、施術クオリティを維持するための入店調整弁」です。指名料を2,000〜3,000円上乗せすることで新規の無謀な流入を防ぎ、1人あたりの接客時間を確保するリスク管理の一環として運用されているのが実情です。