ライブ鑑賞において最も避けたいのが、音響機材や照明タワーによって演者が隠れてしまう「見切れ」現象だ。22ゲート正面エリアはステージ全体が見渡せる理想的な位置にあると思われがちだが、実は特有の遮蔽物リスクが存在する。
その筆頭が、グラウンド中央からやや後方に設置されるコントロールブース(PA卓)や、巨大な照明・録画カメラ用グラウンドタワーだ。特にスタンド低い列(1列〜10列付近)に位置する場合、水平に近い視線角度となるため、グラウンド上の機材アセンブリがちょうどメインステージ中央と重なってしまうケースが散見される。
また、防球ネットの存在も忘れてはならない。施設を管理する株式会社東京ドームによる最新の設備運用では、音楽イベント時に防球ネットが天吊り収容されるのが基本だが、公演の安全基準やセットの重量バランスによってはネットの吊り下げワイヤーが視界を横切る場合がある。角度と高さを事前にイメージしておくことが、当日現地での落胆を防ぐ最良の防衛策だ。