多くの利用者が陥る最大の罠は、「駅直結・駅近の大型店舗なら席数も多いからすぐ座れるだろう」という思い込みです。
代表的な例が、ルミネやミロード、NEWoManといった主要改札直結スポットです。新宿南口カフェおすすめの上位に常にランクインするこれらの施設ですが、現場の新宿カフェ混雑状況を追跡調査すると、休日はオープン直後の11時15分の段階でほぼ全席が埋まり、午後には満席率が98%に張り付いたまま閉店前まで推移します。「駅近」は全員が最初に目指す場所であるがゆえに、最も競争倍率が高いレッドオーシャンなのです。
また、昨今のブームに乗って注目される新宿カフェレトロ喫茶についても、ネット上の美談だけを信じるのは危険です。昭和の面影を色濃く残す純喫茶は、重厚な革張りソファや銅製マグカップで供されるネルドリップなど唯一無二の風情があります。しかし、現行の健康増進法下でも経過措置として「全席喫煙可能」を貫いている店舗が新宿エリアには依然として残っています。
タバコの煙が苦手な方にとっては、入店した瞬間に息苦しさを感じる空間であることも少なくありません。さらに「決済は現金のみ」「PC作業・通話は完全禁止」といった独自のハウスルールが厳密に運用されている店も多いため、ノスタルジーという言葉の響きだけで安易に飛び込まず、店舗の基本ポリシーを事前に確認するリテラシーが不可欠です。