奇行種といえば、腕をだらりと下げて猛ダッシュする姿や、上半身を異常に反らして疾走する姿など、一度見たら忘れられない奇怪なフォームが大きな話題を呼びました。
原作者の諫山創先生は過去の公式インタビューや対談において、巨人の動きの着想元について「格闘技の選手が見せる脱力した身体の使い方」や「泥酔して意思疎通が取れなくなった人間の不気味さ」を反映させたと明かしています。人間は極度に酔っ払うと、関節の可動域や重心移動が予測できなくなり、笑いながら暴力的な行動をとることがあります。この「人間でありながら人間としての理性が完全に欠落している恐怖」こそが、奇行種のビジュアルとアニメーションの核となっています。
アニメ版(WIT STUDIO制作期)においても、日常的な人間の走り方から意図的にタメや重心のブレを誇張し、いわゆる「不気味の谷」を極限まで刺激する作画演出が徹底されました。この生理的な嫌悪感と緊張感の融合が、世界中の視聴者を惹きつける要因となりました。