大相撲の歴代理事長一覧と権力闘争の真相|八角体制の現在と後継問題

大相撲の歴代理事長一覧と権力闘争の真相|八角体制の現在と後継問題

大相撲の歴代理事長一覧と権力闘争の真相|八角体制の現在と後継問題に関する深掘り解説を詳しく解説いたします。

戦後の相撲協会において、組織の骨格を決定づけた二大巨頭が春日野理事長(栃錦)と北の湖理事長(北の湖)です。

春日野理事長は、高度経済成長期から昭和後期にかけて君臨しました。最大の功績は、老朽化していた蔵前国技館から、最新設備を備えた現在の大相撲の聖地「両国国技館」への移転・新設(1985年開館)を成功させたことです。建設費約150億円を借金ゼロで完工させた手腕は、今なお角界の語り草となっています。ライバルである二子山理事長(初代若乃花)との絶妙な権力バランスを保ちながら、14年間にわたる安定政権を維持しました。

一方、平成の角界を背負った北の湖理事長功績は、波乱万丈の組織再編そのものでした。2002年に48歳の若さで就任した北の湖氏は、「土俵の充実」を最優先に掲げて相撲ファンの信頼回復に努めました。しかし、時津風部屋での力士暴行死事件やロシア出身力士による大麻問題など激震が続き、2008年に道義的責任をとって辞任。

その後、八百長問題で揺れた協会を立て直すため、2012年に異例の理事長再登板を果たします。公益法人化への移行という難題をまとめ上げ、巨額の赤字から黒字経営へと転換させた矢先、2015年11月場所中に直腸がんのため62歳で急逝。その死は、角界の権力図を根底から塗り替える号砲となりました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。