馬の体重を語る上で欠かせないのが、用途や血統によって全く異なる軽種馬と重種馬の体重差です。競馬場で目にするサラブレッドは「軽種」に分類され、極限まで無駄を削ぎ落としたアスリート体型を誇ります。これに対し、農耕や重量物の牽引を目的に改良された「重種」は、同じウマ科でありながらまるで別種のような骨格と筋肉量を備えています。
国内の公営競馬で走る競走馬の平均体重を見ると、一般的な牡馬(オス)で470〜500kg前後、牝馬(メス)で440〜470kg前後が中央値です。一方、北海道帯広市で開催されているばんえい競馬馬体重は800kgから最大1,200kg超に達し、平均でも1,000kg(1トン)前後を記録します。対極に位置するポニー平均体重は、体高(肩までの高さ)147cm以下の小型馬を指し、シェトランドポニーなどでは150〜200kg程度しかありません。
このように、サラブレッド体重の標準値(約470kg)を中央に置くと、最大種と最小種では約8倍もの開きが存在します。サラブレッドがいかに「速く走るためだけに特化された細身の生物」であるかが数値からも浮き彫りになります。