モールのアンカーテナントであるイトーヨーカドー鷲宮店も、かつてないほどの進化を遂げている。運営母体である株式会社イトーヨーカ堂は、食品売場の鮮度強化とデリカテッセンの充実を徹底。オープンキッチンから立ち上る香ばしい匂いが購買意欲をそそり、働く世代の時短ニーズと本物志向を巧みに捉えている。
グループを統括する株式会社セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長が主導する構造改革において、同社のショッピングセンター事業は極めて重要な試金石だ。イトーヨーカ堂の強みである食のノウハウを軸にしつつ、アパレルや住まい関連のテナントミックスを最適化する。この鷲宮の現場で見られる変革は、巨大流通グループが未来に向けて描くリテール戦略の縮図そのものだ。