MLB移籍を目指す選手のニュースで頻繁に耳にするのが「ポスティングシステム」です。海外FA権の行使と混同されがちですが、その性質は根本的に異なります。
最大の違いは権利の主体が誰にあるかという点です。海外FA権は、9シーズン戦い抜いた選手が自らの意志のみで行使できる絶対的な権利であり、球団の許可は必要ありません。また、旧球団への譲渡金は発生せず、選手は移籍先と完全フリーで交渉できます。
対してポスティングシステムは、海外FA権を取得していない選手が早期のメジャー挑戦を希望した際、所属球団がそれを特例として容認する入札制度です。球団には選手を海外へ送り出す義務はなく、あくまで球団側の経営判断に委ねられます。その代わり、MLB球団との契約が成立した際には、契約規模に応じた多額の譲渡金(ポスティングフィー)がNPB球団へ支払われます。