福岡県立明善高等学校という県内屈指の進学校を経て、慶応義塾大学商学部へと進学したこがけん。絵に描いたようなエリートコースを歩んでいた彼が、なぜお笑いの世界、そして厨房の世界へと飛び込んだのか、その軌跡には大きなドラマがあります。
大学卒業後の2001年、吉本総合芸能学院(NSC)東京校に7期生として入学し、コンビ「マスターピース」を結成。しかし思うような結果が出ず、結成から数年で解散し、一度は芸人の道を離れる決断を下しました。
芸人を休業していた約6年間、彼が身を投じたのが本格的な飲食の世界です。都内の和食店や居酒屋で修業を重ね、包丁さばきから出汁の引き方、食材管理に至るまでプロの技術を徹底的に叩き込みました。「趣味の料理」の域を遥かに超えたプロの料理人としての経験は、後に芸人復帰を果たした際、唯一無二の武器へと昇華されます。
テレビ番組の料理対決企画で見せる卓越した手際やオリジナルレシピの発信、さらには大手コンビニチェーンや製菓メーカーとのコラボスイーツ監修など、食の専門家としてのオファーが絶えない理由は、この6年間の過酷な厨房経験という確固たる裏付けがあるからです。