「朝の塗りたては息をのむほど美しいのに、午後になるとTゾーンがテカり、ファンデーションが浮いてしまう」――。SNSやコスメレビューサイトで散見されるこうした不満を分析すると、ローラメルシエのクッションファンデが崩れる背景には、製品特性とユーザーの使用実態の間に生じる「3つのミスマッチ」が存在することが浮き彫りになります。
第一の理由は、「1タップの適量認識」のズレによる厚塗りです。ブランド創業者であるローラ・メルシエが提唱する「フローレスフェイス(欠点のない素肌美)」を実現するため、この製品には超微粒子ピグメントが極めて高密度に配合されています。一般的なクッションファンデの感覚でパフをクッション面へ強く押し込むと、顔半分に対して明らかな適量オーバーとなります。肌に密着しきれなかった余分な油分と粉体が皮膚表面で浮遊し、皮脂と混ざり合ってドロつきを引き起こすのが崩れの正体です。
第二に、エモリエント成分と皮脂分泌ゾーンの摩擦が挙げられます。本製品は乾燥肌でも一日中乾きを感じさせないリッチな保湿力とツヤ感を与える設計となっています。そのため、皮脂分泌の盛んな小鼻の脇やTゾーンへ頬と同じ厚さで均一に伸ばしてしまうと、数時間後には皮脂によって乳化が進み、いわゆる「毛穴落ち」を誘発します。
第三の盲点が、スキンケア直後の油分過多です。朝の保湿クリームや日焼け止めに含まれる油分が肌表面に残ったままクッションを重ねると、ベースメイクと角層との密着バリアが形成されません。現場の美容部員へのヒアリングでも「メイク前にティッシュオフを挟むだけで崩れ方が劇的に変わる」と証言されており、肌コンディションの整え方に原因があるケースが大半を占めています。