その後、運営権を巡る紛争を経て掲示板が「5ちゃんねる」へと名称を変更し、ジム・ワトキンス氏による管理体制へと移行しても、コンテンツのフリーライドを巡る緊張関係は消え去らなかった。5ちゃんねるのコンテンツは依然としてWeb上のトラフィック生成の源泉であり続け、アフィリエイト広告業界もまた、そうした既存のコミュニティが生成する熱量に依存し続けていたからだ。
この一連の摩擦は、デジタル経済における「タダ乗り(フリーライド)」の問題を浮き彫りにした。広告主や代理店は、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の威力を利用しながらも、その原動力となるコミュニティの持続可能性や倫理には無関心であった。そのツケが、広告ブロックアプリの普及やブランド安全性の損壊という形で業界全体に跳ね返ることとなった。