過酷な環境を生き抜くために身につけた防御本能は、社会人になってからの人間関係で足枷となることが多い。現場のカウンセラーたちが挙げる代表的な症状は以下の3つだ。
第一に「極度な過剰適応」である。他人の期待を察知し、自分を殺してまで「いい子」「優秀な社員」を演じ続けてしまう。拒絶されることへの恐怖が極限まで高まっているためだ。
第二に「突然の感情シャットダウン」だ。他者と対立しそうになると、頭が真っ白になり自分の意志や感情が消えてしまう。幼少期に暴言から心を守るために使った解離(dissociation)のメカニズムが、大人になっても自動発動してしまうのだ。
そして第三に「境界線の不全」が挙げられる。他人の問題と自分の問題を切り離せず、不機嫌な人が近くにいると「自分が何か悪いことをしたのではないか」と強い罪悪感に苛まれる。