萩の代名詞とも言える伝統工芸「萩焼」の世界にも、新しい風が吹き荒れている。「一楽二萩三唐津」と称され、茶人に愛されてきた柔らかな質感と「七化け」と呼ばれる経年変化の美しさはそのままに、若手窯元たちがデジタル技術や異業種とのコラボレーションを活発化させているのだ。
市内のある老舗窯元では、3Dスキャン技術を用いた素地のアーカイブ化と、環境負荷の少ないバイオマス燃料を用いた薪窯の最適化実証実験が進行している。伝統の継承を意固地な変化の拒絶と捉えるのではなく、時代に合わせた適応と捉える職人たちの挑戦が、海外のコレクターや若い世代の生活様式の中に萩焼を再び根付かせている。