国境を越えた代表入りの引き金となったのは、当時の侍ジャパン(野球日本代表)を率いた栗山英樹前監督の先見の明と情熱だった。従来の概念にとらわれない柔軟なチーム編制を目指していた栗山監督は、データ分析と映像調査を進める中で、セントルイス・カージナルスで頭角を現していたヌートバーのプレーと熱い精神力に着目した。
オンライン会議ツールを介した異例の直談判。画面越しに熱く語りかける栗山監督の言葉は、ヌートバーの心を激しく揺さぶった。「君の熱いプレイと笑顔が、日本の野球には絶対に必要だ」。形式的な勧誘ではなく、魂を込めた説得が、メジャーリーガーの心を動かした瞬間だった。