レシピ本や料理動画で頻出する「塩ひとつまみ」や「塩少々」という表現。感覚的な指示に見えますが、調理科学の世界では明確な基準重量が存在します。
塩ひとつまみは何グラムかというと「約1.0g〜1.2g(小さじ約1/5)」です。これは、親指・人差し指・中指の「指3本」の腹で塩をつまんだ量を指します。野菜の塩もみや肉の下味など、ある程度しっかりとした塩味を効かせたい場合に使われます。
一方、塩少々のグラム換算は「約0.3g〜0.6g(小さじ約1/10〜1/20)」です。こちらは親指と人差し指の「指2本」の腹で軽くつまんだ量となります。仕上げの味の微調整や、卵焼きの風味付け、お菓子の甘みを引き立たせる隠し味などに用いられます。
計量スプーンを使う際は、「すりきり」の正しい計り方を徹底することが不可欠です。スプーン山盛りにすくった後、ヘラやすりきり棒、箸の背などを使い、フチと水平になるよう余分な塩を払い落とします。指で押し固めたり、スプーンをトントンと叩いて密度を上げたりすると6gを超えてしまうため、ふんわりすくって平らに払うのが鉄則です。