読者が最も待ち望むトピックの一つが、主人公・李信六大将軍昇格のタイミングです。下僕の少年から一歩ずつ武功を積み上げ、将軍として数々の修羅場をくぐり抜けてきた信は、いまや一軍の長としてだけでなく、秦軍全体の精神的支柱へと進化を遂げました。
かつてのような猪突猛進の武勇一辺倒ではなく、戦場全体の潮目を読む「本能型の極致」へと開花しつつある信の成長は、歴戦の猛者たちをも唸らせています。王騎の矛を完全に使いこなし、麃公の直感を宿したその用兵術は、趙の屈強な武将たちを幾度となく打ち破ってきました。六大将軍の最後の一席が空位のままとなっている現状、趙攻略戦の決定打となる武功、あるいは隣国・韓への侵略戦における主力を担うことで、信の六将就任が正式にアナウンスされる日は極めて近いと推測されます。