公共施設の更新において最大の障壁となるのが、近年急騰した建設資材費と労務単価です。2024年4月からの時間外労働上限規制(2024年問題)以降、建設コストは全国的に高止まりを続けており、新庁舎の建設費用試算は数年前の想定を大幅に上回っています。 調布市における選択肢別のコスト試算、想定工期、メリット・課題を客観的データに基づいて比較したものが以下の表です。
東京都下における近隣自治体の庁舎建設単価を見ても、資材価格の高止まりにより当初予算を2〜3割超過する事例が相次いでいます。調布市役所建て替え建設費用の財源としては、庁舎整備基金の積立金取り崩しに加え、公共施設等適正化推進事業債などの地方債発行、民間資金を活用したPFI(民間資金等活用事業)や敷地の一部高度利用による民間収益施設の誘致が現実的な検討課題となっています。 スケジュール面では、基本構想および基本計画の策定を経て、設計・施工・移転完了までには最短でも7〜9年程度の歳月を要します。2026年現在の進捗から逆算すると、新庁舎の全面供用開始は2030年代前半から中盤を見据えた長期プロジェクトとなります。