権利解放のゴングと同時に、英国の新興スタジオであるジャグド・エッジ・プロダクションズが放った一手は世界を戦慄させた。インディペンデント映画『プー あくまのくまさん』である。大学進学で森を去った青年に見捨てられ、野生化して凶暴化したクマが人間を惨殺するというプロットは、熱狂的なバイラル現象を巻き起こした。
わずか10万ドル前後の超低予算で制作されたスラッシャー・ホラーは、世界興行収入で数百万ドルを叩き出す異例のメガヒットを記録。童心のノスタルジアを暴力と恐怖で解体するダーク・ユニバース構想は、映画ビジネスにおける「認知度ハック」の極致として業界関係者を驚愕させた。