映像のインパクトがあまりにも強烈だったため、放送直後から視聴者の間では「杵で手を打たれたのではないか」「骨折などの大怪我につながったのではないか」というくまモン怪我の有無に対する心配の声が多数寄せられました。生餅をつくための木製の杵は重量があり、大人の力で高速で叩きつけられれば人体にとって骨折や打撲の危険が極めて高い道具だからです。
この点について結論から言えば、くまモンおよび関係者に怪我人は一切発生していません。取材記録や関係者の証言によると、くまモンのキャラクター衣装(アクター用スーツ)のハンドパーツは、安全対策および演出上の仕様として、本体から適度な負荷がかかると外れる独立型の手袋構造が採用されていました。
映像をコマ送りで精査すると、杵が直接手の肉体を粉砕したのではなく、臼の縁と杵の接触による摩擦力、そして餅の強い粘着力によって、外側の黒い手袋だけが引っ張られて脱落したことが確認できます。くまモン自身も異変を感じた瞬間に素早く腕を引いており、重大な外傷を免れる見事な危険回避能力を見せていました。
放送後、熊本県の関係者やスタッフからも健康上の問題はない旨が明かされており、事故という名称こそついていますが、実態は「純粋な小道具の脱落によるハプニング」にとどまりました。怪我人が一人も出なかったという安心感こそが、この映像が後々まで誰にも後ろめたさを感じさせず、純粋な笑いとして受け入れられ続けた決定的な要因です。