刀鍛冶の里を突如急襲した玉壺は、圧倒的な戦力で鬼殺隊を追い詰めた。特に「血鬼術・水獄鉢」は、空気の抜け穴を塞ぐ水の檻で霞柱・時透無一郎を窒息寸前まで追い込み、その冷徹な戦術の冴えを見せつけた。「蛸壺地獄」や「一万滑空粘魚」など、変幻自在の攻撃で里を蹂躙した場面は圧巻の一言に尽きる。
だが、勝敗を分けたのは彼の致命的な「慢心」だった。無一郎を仕留めたと過信し、刀を研ぎ続ける鋼鐵塚螢の集中力を切らせようと躍起になったことが、わずかな猶予を生む。過去の記憶を取り戻し、あざを発現させた無一郎の覚醒によって形勢は逆転。真の姿である脱皮後の「陣殺魚鱗」と金剛石より固い鱗を誇る身のこなしを披露するも、透き通るような刀筋の前に首を跳ね飛ばされた。芸術家を自称しながらも、最期まで己のプライドに固執し見苦しく怒狂う姿は、彼の矮小な精神性を皮肉にも浮き彫りにした。