ブームの起点となったのは、ショート動画プラットフォームTikTokでの一動画だった。ユーザーが毛布に包まれた瞬間のうっとりとした表情や、生地のなめらかなドレープ感を収めたリアルな映像が瞬く間に拡散。若年層を中心に「一度入ったら抜け出せない沼毛布」として話題が急拡大した。
この熱狂はSNSにとどまらず、地上波テレビメディアへも一気に波及。朝の情報番組『あさイチ』で冬の快適睡眠アイテムとしてピックアップされ、ビジネス番組『がっちりマンデー』では異例の売上を記録する冬ヒットの舞台裏が取り上げられたことで、購買層はシニア層やファミリー層へと爆発的に広がりを見せた。
この現象は寝具産業全体にも大きなインパクトを与えている。従来の店舗主導型から、デジタル上の口コミが需要を直接牽引する構造へと変化。特にEコマース市場での動きは顕著で、楽天市場をはじめとする主要オンラインショッピングモールでは関連ワードの検索数が前年比で急増し、売り切れが相次ぐ事態となった。