東新宿駅から徒歩数分。賑やかな大通りから一歩入った場所に位置する同店だが、その扉を開けるハードルは極めて高い。予約の電話が絶え間なく鳴り響く背景には、単なる一時的なグルメブームを超えた明確な理由が存在する。
最大の要因は、提供される料理の稀少性と手間の掛け方にある。山西省は「粉食の郷」と称され、数百種類に及ぶ麺や生地料理が存在する文化圏だ。同店では仕込みから調理に至るまで一切の手抜きを許さず、注文を受けてから生地を削り、延ばし、茹で上げる。そのため一度に受け入れられる客数には限りがあり、必然的に「プレミアムな食体験」としての価値が高まっているのだ。