唇のヒアルロン酸注入で最も多いトラブルの一つが「注入量の誤り」です。唇の粘膜は非常にデリケートで皮膚が薄いため、わずか0.1ccの差で見た目の印象が劇的に変化します。
初めて施術を受ける場合、全体の注入量目安は0.3cc〜0.5cc程度が適正とされています。1本(1.0cc)を一度にすべて唇へ注入してしまうと、組織が耐えきれずに前へ突き出し、いわゆる「タラコ唇」や「鳥のくちばし」のような不自然な形態に陥るリスクが跳ね上がります。少量ずつ注入し、手鏡で立体感を確認しながら微調整を重ねる手法が、安全かつ確実なアプローチです。
また、製剤選びも仕上がりの自然さと持続性を左右する決定打となります。現在、国内外のトップドクターから唇専用として極めて高い評価を得ているのが、厚生労働省承認のアラガン社製「ジュビダームビスタ ボルベラXC」です。独自のVYCROSS(バイクロス)技術により、非常に滑らかで組織親和性が高く、唇のしなやかな動きを妨げずに自然なツヤと弾力を形成します。持続期間も約12〜18ヶ月と長く、吸水性が低いため施術後の余分な膨潤(むくみ)が抑えられる点も大きなメリットです。