黒木瞳さんの華やかなキャリアの原点は、兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団にあります。1981年に67期生として入団した彼女は、入団2年目という異例の早さで月組トップ娘役に大抜擢されました。これは宝塚の歴史においても極めて稀なスピード出世であり、当時トップスターとして絶大な人気を誇った大地真央さんの相手役として熱狂的な支持を集めました。
1985年に大地さんと共に惜しまれつつ宝塚を退団した後は、本格的に映像の世界へ進出。1986年の映画『化身』では大胆な演技を披露し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。一躍、実力派女優としての地位を確立します。
その後も、1997年の社会現象となった映画『失楽園』での情熱的なヒロイン役、大ヒットドラマ『魔女の条件』(1999年)、『白い巨塔』(2003年)、『同窓会〜ラブ・アゲイン症候群』(2010年)、『過保護のカホコ』(2017年)など、各年代を象徴する名作に途切れることなく出演してきました。映画やドラマの代表作を振り返ると、常にその時代の女性像を鮮烈に体現し続けてきたことが分かります。