インターネット上でよく見かける「矯正したらエラ張りが治った」「面長感が和らいだ」という声。これらは単なる都市伝説ではない。咬合(かみ合わせ)が正しく整うことで、過剰に使われていた咀嚼筋(特に咬筋)の無駄な緊張がほぐれ、筋肉の肥大が抑えられるケースが多々報告されている。
ただし、限界も存在する。骨格自体のサイズや形状そのものが変化するわけではないため、顎骨の著しい左右非対称や骨格的な異常に対しては、外科手術を伴うサージェリーオソドンティクス(外科的矯正治療)が必要となる場合もある。どこまでが歯の移動でカバーでき、どこからが外科領域なのか。事前の精密な診断が不可欠となる。