騎士団の暗躍は、世界政府内部に深刻な地殻変動をもたらしている。これまで民衆の治安維持を担ってきた海軍と、天竜人の純粋な利権を守るためだけに動く騎士団との間には、もはや隠しようのない不協和音が漂う。赤犬サカズキ率いる海軍上層部が抱く苛立ちは限界点に達しつつあるのだ。
民衆の命をゴミのように扱う特権階級の軍隊が前線に出張ることで、海軍が掲げる「正義」の欺瞞が白日の下に晒される。海軍が守るべきは市民なのか、それとも腐敗した支配者なのか。騎士団の過激な行動は、政府組織そのものを内部崩壊へと導く導火線となりつつある。