髪と頭皮の健康を追求する専門機関も、毛髪の物理的損傷に対して警鐘を鳴らし続けている。日本毛髪科学協会が公表している毛髪構造データによれば、物理的な引っ張り破断によって損傷した毛髪は、熱や紫外線による変性と相乗効果を起こし、通常の数倍の速度で脆化が進むとされている。
また、日本皮膚科学会の学術報告でも、頭皮環境だけでなく毛幹部(髪の本体)の健全性がメンタルヘルスや個人のQOL(生活の質)に直接的な影響を与えることが論じられている。髪の乱れや深刻なハイダメージは、自己肯定感の低下や対人ストレスに直結しやすい。
毛先を裂くという日常の小さな行動が、科学的見地からも髪の基礎体力を根底から削り取る危険なファクターであることは疑いようがない。