野菜の長期保存テクニックは、単なる節約術の域を越えて社会的な意味を持ち始めている。農林水産省が推進する「フードロス削減プロジェクト」においても、家庭内から排出される生鮮食品の廃棄削減は喫緊の課題として位置づけられている。傷みやすい夏秋ナスを無駄なく消費し尽くす手段として、冷凍庫の活用は極めてインパクトが大きい。
日々の家庭料理において、ナスは「あと1本残っているけれど使い道に迷う」野菜の筆頭格になりがちだ。それを傷む前に的確な処理でストックへ回す習慣が定着すれば、可食部の廃棄は限りなくゼロへ近づく。家計を守りながら地球環境への負荷を減らすというダイナミズムが、まな板の上のわずか数分の手作業に宿っている。