ハローマックCmの謎を解く|声優・中毒曲と城型店舗の現在地

ハローマックCmの謎を解く|声優・中毒曲と城型店舗の現在地

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幼少期を平成初期までに過ごした世代であれば、テレビ画面の中で元気に飛び跳ねていた黄色いライオンの姿を鮮明に思い出せるはずです。あの印象的なキャラクター「マックライオン」に命を吹き込んでいたのは、昭和から平成のアニメ界を牽引したレジェンド声優の三ツ矢雄二氏です。『タッチ』の上杉達也役や『キテレツ大百科』のトンガリ役で見せた、明るく通る高音ボイスと親しみやすい語り口は、子どもたちに絶大な安心感とワクワク感を与えました。時期やバージョンによっては吉田小南美(旧:吉田古奈美)氏など実力派声優も起用されており、短秒数のコマーシャルでありながらキャスティングには並々ならぬこだわりが注ぎ込まれていました。

そして、声と同じく強烈なインパクトを残したのが歴代ハローマックCMを彩った楽曲群です。なかでも最も広く認知されているのが、「おもちゃのことならハローマック!」という決定的な決め台詞へと雪崩れ込むアップテンポなジングルでした。歴代ソングには複数のバリエーションが存在し、初期から中期にかけてはおもちゃ箱をひっくり返したような賑やかなブラスサウンドに合わせ、「街のあかりが〜」と情景を描写するパートから、元気いっぱいの合唱コーラスへと展開する構成が定番でした。

特に視聴者の情動を揺さぶったのが、毎年11月下旬から12月24日にかけて集中的に大量投下されたハローマックのクリスマスCMです。鈴の音と煌びやかなシンセサイザーの音色とともに、「サンタクロースがやってくる」「ぼくらの街のおもちゃ屋さん」というフレーズが流れ、当時の最新ゲーム機や人気玩具のパッケージが次々と画面にインサートされました。親におねだりするプレゼントの品定めをテレビ画面の前で行っていた子どもたちにとって、このCMは単なる広告ではなく、年に一度の特別な季節の訪れを告げるファンファーレとして機能していたのです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。