赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の約半分しかなく、角質層のバリア機能が非常に未熟です。加えて、おむつ内部の湿度は排泄直後に80%〜90%以上に達し、皮膚がふやけて傷つきやすい状態にさらされています。そこに細菌や真菌、アンモニアの刺激が加わることで、わずか数時間で急激に重症化してしまいます。
医療機関を受診した際、炎症が強いと診断されたおむつ皮膚炎には、「ロコイド軟膏」や「キンダベート軟膏」といったマイルドクラスのステロイド外用薬が処方されます。
【小児科・皮膚科におけるステロイド処方基準】
医師は患部の炎症度合い(赤みの強さ、腫れ、ただれ)を診察し、接触皮膚炎と確定診断した上で処方します。ステロイドは皮膚の炎症を急速に鎮める優れた薬剤ですが、保護者の判断で余った薬を使い回す行為は厳禁です。カンジダ症にロコイドを塗布した場合、真菌の増殖を抑える免疫反応がブロックされ、皮膚一面に水疱が広がる重大な医療事故に発展するリスクがあるためです。