大塚明夫版の完成度の高さが際立つ一方で、過去シリーズを支えた歴代声優の功績も見逃せません。
初代の若本規夫氏が演じた勇次郎は、初期原作特有の「底知れない暴力の狂気」をエッジの効いたシャープな声で体現していました。夜叉猿を惨殺するシーンなど、常軌を逸した冷酷さは若本ボイスだからこその凄みがありました。
2代目の乃村健次氏は、最大トーナメント編で見せた圧倒的な筋量とフィジカルの暴力を重厚なパワーで表現。愚地独歩との死闘で見せた「鬼の貌(オーガのかお)」の咆哮など、肉体派としての勇次郎像を決定づけた名演として、今なおオールドファンから根強い支持を受けています。