「持ってくる」英語はBringで正解?ネイティブが抱く違和感の真相

「持ってくる」英語はBringで正解?ネイティブが抱く違和感の真相

「持ってくる」英語はBringで正解?ネイティブが抱く違和感の真相に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

「明日の会議に資料を持ってきます」と伝えようとして、反射的に「I will bring the documents tomorrow」と口にしていませんか。一見すると文法的に何の誤りもないこの一文が、状況によっては相手を混乱させる引き金になります。持っていく英語と持ってくる英語の混同真相を紐解くと、日本語の「行く/来る」と英語の「go / come / bring / take」の心理的起点が根本的に異なっている事実に行き当たります。

大手外資系IT企業に勤務するネイティブ社員らを対象にしたコミュニケーション摩擦に関する社内調査によると、日本人スタッフの英語で「場所や移動に関する意図が曖昧に感じられるケース」の約42%が、bringとtakeの取り違えに起因していました。日本語の「持ってくる」は話者のいる物理的ポジションに物が近づくことを指しますが、英語のbringは「聞き手が存在する場所、あるいは両者が合流する場所へ物が近づくこと」を前提とします。

例えば、あなたが自社オフィスにいて、これから社外のクライアント先へ向かうと仮定しましょう。電話口の相手が取引先であれば、相手のいる場所へ向かうため「I will bring the contract(契約書をお持ちします)」で完璧に通じます。しかし、社内の同僚に対して「クライアント先へ契約書を持っていく」と報告する際、同僚が同行しないのであれば、二人の会話の場から離れていく動作となるため「I will take the contract」が正解です。ここを取り違えて「I will bring」と言ってしまうと、ネイティブの同僚は「え?ここに持ってくるの?それとも私も一緒に行く前提なの?」と脳内で無用な混乱を強いられます。これこそが、持ってくる英語の使い分け理由における最大の盲点です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。