2026年の埼玉県内における花火シーズンは、7月下旬の開幕から秋風が吹き抜ける10月上旬まで、約3か月にわたって熱戦が繰り広げられます。かつては8月第1週に集中していた開催時期ですが、熱中症対策や警備体制の分散化を目的とした日程の最適化が進んでいます。
なかでも注目を集めるのが、県内最大級の分散開催を行うさいたま市花火大会の開催日程です。例年通り「大和田公園会場」「東浦和 大間木公園会場」「岩槻文化公園会場」の3拠点で時期をずらして実施されます。7月下旬の大和田公園を皮切りに、8月中旬の見沼の大間木、8月下旬の城下町・岩槻へとリレーされる構成は、生活圏に合わせて複数回楽しめる都市型花火として不動の人気を誇ります。
さらに、市街地型フェスティバルの最高峰として君臨するのが、8月上旬に催される朝霞市民まつり彩夏祭です。東武東上線朝霞駅・朝霞台駅至近の市街地で打ち上げられる約1万発の花火は、本州屈指の規模を誇る「関八州よさこいフェスタ」の鳴子の響きと融合し、圧倒的な高揚感を生み出します。打ち上げ場所から観覧席までの物理的距離が極めて近く、身体の芯まで響く重低音の破裂音は、河川敷の広大な花火とは一線を画す迫力です。
秋のクライマックスを飾るのは、10月上旬に開催される「燃えよ!商工会青年部!!こうのす花火大会」です。真夏の猛暑を避けた澄んだ秋空の下、冷涼な夜風を受けながら鑑賞できるこの大会は、いまや全国の花火ファンが最終目的地として照準を合わせるビッグイベントとなっています。