産院では、助産師や看護師が生理的体重減少に対する看護計画を作成し、赤ちゃんのバイタルサイン、排泄状況、母乳の吸着状態を総合的に評価しています。もし体重減少率が8〜10%に近づいた場合、医療者から「ミルクを足しましょう」と提案されることがあります。
この際、「完全母乳で育てたかったのに」と落ち込む必要はまったくありません。生後数日の一時的なミルク補足は、赤ちゃんの脱水予防と高ビリルビン血症(重度の黄疸)を防ぐための安全策であり、母乳育児の失敗を意味するものではないからです。赤ちゃんの体力が回復し、お母さんの母乳分泌が本格化すれば、徐々に母乳のみの授乳へ移行していくことは十分に可能です。
退院後に体重の増え方に不安がある場合は、無理に一人で抱え込まず、出産した産院の母乳外来や自治体の新生児訪問、助産師によるオンライン相談などを積極的に活用することが推奨されます。