汎用性の高い表現である一方、ビジネス上のコミュニケーションにおいては使い方と注意点を弁える必要があります。
「踏んだり蹴ったり」は感情のこもった口語表現・俗語的な響きを持つため、取引先への公式文書や上司への正式な始末書・業務報告書に用いるのは不適切です。自らの業務上のミスや進行トラブルについて「踏んだり蹴ったりでして……」と弁解すると、当事者意識が薄く、責任を運の悪さに転嫁している印象を与えかねません。
オフィシャルな場では、「不測の事態が重なり」「相次ぐトラブルに見舞われ」「不運なアクシデントが連続いたしまして」といった、客観的でフォーマルな語彙に言い換えるのが社会人としてのマナーです。同僚同士の雑談や身内での打ち明け話など、共感を求める場面に限定して使用するのが賢明です。