初夏の長崎を熱狂の渦に巻き込んでいる今大会、特筆すべきは「盤石と見られていたシード校の相次ぐ苦戦」です。大会序盤、島原や諫早などの各会場では、長年トーナメント上位に君臨してきた伝統校が終了間際のワンプレーで涙をのむ番狂わせが相次ぎました。現場の指導者たちが口を揃えて「初戦のプレッシャーが例年以上に重くのしかかっている」と語る通り、一発勝負のトーナメント特有の魔物が潜んでいます。
特に男子サッカーでは、全国トップクラスの実績を誇るシード校に対し、徹底したハイプレスと素早いカウンターで対抗した伏兵がスコアレスドローの末、PK戦で撃破する激震が走りました。また、男子バスケットボールにおいても、強固なゾーンディフェンスでインサイドを封じ込めた県立の実力校がシードバックを果たすなど、トーナメント表のあちこちで事前の予想図が書き換わる事態となっています。
インターハイ長崎県予選結果の速報を待つファンや関係者にとって、息の抜けない展開が続いています。敗れ去った強豪校の主将が試合後のミックスゾーンで「相手の徹底した対策と勝利への執念に呑まれてしまった」と悔し涙を滲ませた一方、金星を挙げた指揮官は「失うものは何もないチャレンジャー精神が最後の粘りを生んだ」と声を弾ませました。この混沌とした戦況から抜け出し、全国への切符を手にするのはどのチームなのか、最終局面へ向けて緊張感は最高潮に達しています。