野菜の流通基準や青果市場の取引規格において、標準的なキャベツ1玉の重量は1.2kg前後を中央値として扱われるケースが主流です。しかし、売り場に並ぶキャベツは一年中同じ性質を持っているわけではありません。主に秋から冬に出荷される「寒玉(かんだま)キャベツ」と、3月から5月頃に出回る「春キャベツ(新キャベツ)」とでは、内部構造そのものが根本から異なります。
寒玉キャベツ平均重量は約1,200g〜1,500gに達し、大玉のものになると2,000g(2kg)近くまで重量が増す個体も珍しくありません。葉が何層にも隙間なく平らに硬く重なり合い、固く引き締まった楕円形(扁平型)をしているため、手で持ち上げた瞬間にズシリとした明確な質量を感じます。
一方で、春キャベツ冬キャベツ重さ違いの理由として挙げられるのが、葉の巻き方と空気層の含有量です。春キャベツは品種自体が異なり、球が丸く、葉の巻きがふんわりと緩やかです。内部に多くの空気を含んでいるため、寒玉キャベツと同じくらいの大きさに見えても、重さは約800g〜1,000g程度にとどまります。この「密度の違い」を知らずに目分量だけで調理してしまうと、煮込み料理でカサが減りすぎたり、炒め物の調味料が濃くなりすぎたりする原因となります。