毒性がないとはいえ、実際に「ラーメンを食べるとお腹を下す」「激しい胃もたれに襲われる」という体調不良を経験する人は少なくありません。この現象には、身体の消化機能とラーメンの構成要素が深く関係しています。
第一に、かんすいは強アルカリ性のため、胃腸が弱い人が摂取すると一時的に胃酸が中和され、消化酵素の働きが低下することがあります。その結果、消化不良を起こして腹痛や下痢を招くケースが存在します。また、ごく稀にかんすいのミネラルバランスに対して過敏な反応を示すアレルギー様症状を感じる体質の人もいます。
第二に、見落とされがちなのが大量のラード(背脂)、高濃度の塩分、早食いによる胃腸への物理的負荷です。濃厚豚骨ラーメン1杯には成人女性の1日分の脂質が含まれることも珍しくなく、油分を分解しきれずに腸へ送り出されることが、食後の下痢や胃もたれの直接的な原因となっているケースが大半を占めます。