サージタンク(Surge Tank)の根幹にある機能は、管路内を流れる空気や液体の「急激な圧力変動(サージング)を吸収・緩和すること」です。流体はバルブの開閉やピストンの往復運動によって常に流速が変化しており、急激な遮断や加速が加わると局所的に激しい圧力の波が発生します。
この変動をそのまま放置すると、配管の破損や流速の乱れ、機器の動作不良を引き起こす原因になります。サージタンクは流路の途中に一定の容積を持つ空間(バッファ)を設けることで、圧力が急上昇した際には流体を一時的に受け入れ、圧力が低下した際には蓄えた流体を供給するアキュムレータ(蓄圧器)としての役割を果たします。
自動車の吸気系においては、スロットルボディの直下に配置され、アクセル操作に伴う吸入空気の乱れを整流する重要なポジションを担っています。