簿価は、企業が歩んできた経済活動の軌跡を克明に記録し、恣意的な利益操作を抑制して財務の客観性を担保するための不可欠な「航海日誌」です。備忘価額1円に込められた内部統制の精神や、減価償却を通じて毎期の損益を正確に測定する仕組みは、資本主義の健全なインフラとして極めて洗練された知恵といえます。
しかし同時に、帳簿価額は「過去に支払ったコストの残滓」であり、明日その資産が生み出す現金価値を保証するものではありません。PBR1倍割れの是正やコーポレートガバナンス改革が加速する今後のビジネス環境においては、表面的な簿価の数字に安住することなく、「時価との乖離はどの程度か」「事業計画と照らし合わせて減損リスクは潜んでいないか」という批判的視点を持つことこそが、経営の舵取りや賢明な投資判断を分ける決定的な分水嶺となります。 (出典: 簿 価 と は(Yahoo!ニュース))
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