中国茶の淹れ方完全ガイド!急須で劇的に美味しくなるプロの秘訣に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。
中国茶は発酵度と製法によって緑茶・白茶・黄茶・青茶(烏龍茶)・紅茶・黒茶(プーアル茶)の「6大茶類」に分類され、これに花を組み合わせた「花茶・工芸茶」が加わります。それぞれの個性を最大限に引き出すための客観的パラメータを、専門機関の検証データおよびテイスティング基準に基づいて一覧表にまとめました。
茶種・代表銘柄お湯の温度と蒸らし時間目安茶葉量と煎数(耐泡性)編集部の見解・美味しく淹れる勘所青茶(烏龍茶)
鉄観音、鳳凰単叢、大紅袍95℃〜100℃(沸騰水)
1煎目:20〜30秒
2煎目以降:+10秒ずつ延長湯100mlに対し5g
推奨煎数:6〜8煎高温をキープして香りを立たせる。球状茶葉(鉄観音など)は2煎目以降に一気に開くため蒸らし時間を短めに調整。黒茶(プーアル熟茶)
宮廷普洱、雲南七子餅茶100℃(完全沸騰水)
洗茶後、1煎目:15〜20秒
2煎目以降:+10秒ずつ延長湯100mlに対し4〜5g
推奨煎数:8〜10煎以上緊圧茶は茶刀で繊維を壊さずほぐす。濃厚な甘みとまろやかさを出すため、最初から最後まで熱湯を貫く。緑茶・黄茶
龍井茶、碧螺春、君山銀針80℃〜85℃
1煎目:60〜90秒
2煎目以降:90〜120秒湯100mlに対し3g
推奨煎数:3〜4煎熱湯を注ぐとアミノ酸が破壊され苦渋み成分が突出する。蓋をせずガラス耐熱グラスで茶葉の直立を愛でるのが上級者流。白茶
白毫銀針、白牡丹新茶:85℃〜90℃(40秒)
老白茶:95℃〜100℃(30秒)湯100mlに対し4g
推奨煎数:5〜6煎新茶の繊細な産毛(毫)を痛めないよう湯を器の縁から静かに注ぐ。熟成した老白茶は煮出し(煮茶)でも極上の甘みが出る。工芸茶(花茶)
万紫千紅、茉莉仙桃90℃〜95℃
開花まで:3〜5分静置1玉(約7〜9g)に対し300〜400ml
推奨煎数:2〜3煎透明な縦型ガラスポットが必須。玉の中心に直接湯流を当てず、器壁に沿わせることで花形が崩れず美しく開花する。
烏龍茶を淹れる際、1煎目は20秒ほどで素早く出し切るのが基本です。多くの初心者が「薄いのではないか」と不安になり1分以上放置してしまいがちですが、これを行うと渋み成分であるエピガロカテキンガレート(EGCG)が過剰溶出し、後味の爽快な甘み(回甘)が完全に損なわれます。「短時間抽出・多煎提供」こそが中国茶の基本思想です。
固形にプレスされたプーアル茶(餅茶・磚茶)を淹れる前には、茶葉のほぐし方に注意が必要です。無理に手で引きちぎると茶葉の細胞組織が粉砕され、濁りと雑味の原因になります。「茶刀(チャトウ)」や清潔な千枚通しを使い、茶葉の圧着層の隙間に沿って水平に刃先を差し込み、優しくテコの原理で持ち上げるように剥離させてください。