「ブリーチなしで外国人風の透明感が出せる」というキャッチコピーは広く知られていますが、毛髪科学的な観点から言えば、元の髪が持つリフト力以上の明るさを一度のカラーで生み出すことはできません。アディクシーカラー ブリーチなしで染める場合、現状のアンダーレベルと染め上がりのトーンを正しく把握することが失敗を避ける鉄則です。
アディクシーカラー レベル 明るさ一覧における基本設計は、3、5、7、9、13レベルのラインナップで構成されています。黒髪(一般的な日本人の自毛は4〜5レベル)からブリーチを行わずにアディクシーを乗せた場合、現実的な仕上がりは以下のようになります。
- 3〜5レベル(暗髪・黒染め代替):地毛よりも深いトーンでありながら、真っ黒にならず深い青みやグレーが凝縮。光が当たった瞬間のシアーなツヤ感は唯一無二。
- 7〜9レベル(ブリーチなしの黄金ゾーン):多くの美容師が推奨する最も透明感が出やすいトーン。地毛の黒さをリフトしながら高彩度染料を流し込むため、赤みのないクリアなアッシュブラウンが完成。
- 13レベル(ハイトーン・ライトナー領域):ブリーチなしの自毛から一気に13レベルを入れた場合、染料の青みがメラニンの脱色と相殺され、明るいミルクティーアッシュやライトグレージュに着地。ただし青みの鮮烈さはやや薄まる。
ブリーチなしで「透き通るようなグレージュ」を目指す場合、理想的なアプローチは「ダブルカラー(ブリーチなし)」です。1回目に13レベルなどのライトナーやクリア剤でベースを10〜11レベル程度までリフトアップし、その上から7〜8レベルのアディクシー(サファイアやグレーパール)を被せる手法です。これを行えば、髪へのダメージを最小限に抑えつつ、ブリーチ特有の派手さを回避した極上の透明感が手に入ります。