フットボールとファッションの境界線は、ここ数年で完全に消滅した。毎週週末になればDAZNを通じて世界中のハイレベルな格闘がリビングやスマートフォンへと配信され、ピッチ上の熱狂はダイレクトに視聴者のライフスタイルへと流れ込む。選手たちが身に纏う戦闘服は、試合結果とともにその美学ごと消費される時代だ。
ハイブランドが次々とフットボールクラブとのコラボレーションを発表し、かつて「運動着」として片付けられていたポリエステル生地が、ランウェイやクラブシーンの主役に君臨する。スポンサーロゴの幾何学的な美しさ、チームカラーが放つ圧倒的な配色バランス、そして機能性を追求したカットライン。そのすべてが、無難になりがちな現代のストリートウェアに対するアンチテーゼとして機能しているのだ。