地域で高い集客力を誇っていた店舗がなぜ撤退に至ったのか。その決定的な要因は、運営元である株式会社ポケモンが推し進めた全国規模のリアル店舗リテール戦略の見直しにあります。
当時、エミフルMASAKI店だけでなく、岡山や大分、御殿場、空港・主要駅構内などにあった「ポケモンストア」が同時期に相次いで整理・閉店されました。その背景には以下の3つの要素が存在します。
第1に、ポケモンセンターオンラインの大幅なインフラ強化とECシフトです。オンラインストアの配送網や予約システムの利便性が飛躍的に向上したことで、地方都市に常設小型店を維持する以上の購買体験がWEB上で完結できるようになりました。
第2に、リアル店舗の役割を「大型旗艦店での没入型エンタメ体験」へと集約させた点です。グッズの陳列数に制限がある小型店舗よりも、大型のメガ店舗に経営資源を集中させる方針へと舵が切られました。
第3に、固定店舗を持たずに全国の商業施設を巡回する「出張所(ポップアップストア)」モデルへの転換です。常設コストを抑えつつ、需要の高い時期にピンポイントで大規模な売り場を展開する戦略へと移行したことが、エミフルMASAKI店撤退の最大の引き金となりました。