「新しい地図」として新たな一歩を踏み出して以降、彼の役者としての深みは圧倒的な増し方を見せている。特に今泉力哉監督の映画『窓辺にて』で見せた、妻の不貞を知りながらも感情を静かに押し殺すフリーライター役の繊細な演技は、映画賞でも高い評価を獲得した。
さらに、多様な人間の欲望と葛藤を描き出した映画『正欲』では、検事という厳格な立場でありながら自身の中の価値観を揺さぶられる難役を熱演。従来のアイドル像を脱ぎ捨て、人間の複雑な内面や人間関係の孤独に寄り添う演技スタイルを確立した。こうした役柄への没入と成熟した人間観が、自身のパートナー観や結婚観にも大きな影響を与えていると捉えられている。