洗脳下におけるToshlの生活は、トップロックスターの面影とはかけ離れた悲惨なものでした。MASAYAと守谷香は、Toshlが持つ知名度と資金力を徹底的に利用し尽くしました。
Toshlが得た莫大な音楽印税、X JAPAN時代の預貯金、不動産などはすべて教団側に吸い上げられました。それだけに留まらず、MASAYAが制作した高額なCDや関連グッズを販売するため、全国のショッピングモールや地方の公民館、老人ホームなどを回る過酷なドサ回り営業(いわゆる「詩旅・うたたび」)を何年も強要されたのです。
日当わずか数百円という極貧生活を強いられる一方、ステージに立てば数千万円単位のギャラが発生しますが、そのすべては団体へ直行。さらに、多額の税金や経費の支払いを滞納させられていたため、負債だけがToshl個人の名義で膨れ上がっていきました。
搾取された被害総額は15億円以上に達し、2010年1月に脱出を果たした直後、Toshlは東京地方裁判所に自己破産を申し立てる事態に追い込まれました。華麗なロックスターが金銭的にも完全に破滅させられていた事実は、世間に計り知れない衝撃を与えました。