舐達麻を語るうえで絶対に避けて通れないのが、クルー結成前の初期メンバーでありBADSAIKUSHの無二の親友だった「104(日吉 敏 / ひよし とし)」の存在です。
2009年、当時19歳だったBADSAIKUSHと104らは、地元で金庫破りを実行。警察の緊急配備から逃走中、乗っていた車が激しい追跡の末に大事故を起こしました。この事故により、助手席に乗っていた104は命を落とすことになります。
現場で親友の凄惨な死を目の当たりにしたBADSAIKUSHは逮捕され、少年刑務所へと送られました。「自分のせいで親友を死なせてしまった」という癒えることのない後悔と罪悪感は、後に舐達麻の音楽を生み出す最大の原動力となります。
代表曲『FLOATIN'』の「104(トシ)に線香、仲間と手を取り合って」というラインをはじめ、彼らの楽曲には幾度となく104への想いが登場します。「104が生きていた証を音楽として残し続ける」という誓いこそが、舐達麻というグループの精神的支柱なのです。