動画を探す際、検索エンジンやSNSで「アウトレイジ 最終章 フル動画 無料」と打ち込むユーザーが後を絶ちません。しかし、そこに潜む実態を調査すると、ネット特有の虚偽情報と深刻なセキュリティ被害の温床が浮き彫りになります。
代表的な例が、動画共有サイトの「釣り動画」です。例えばニコニコ動画やYouTubeには、「アウトレイジ 最終章 フル」と題された動画が投稿されているケースがあります。ところが動画を開いてみると、概要欄に「コメント専用動画です。本編は各自で用意してください」「続きは外部サイトへ」と記載されており、本編映像は1秒たりとも流れません。ユーザーの期待を逆手に取って外部の不審なリンクへ誘導するアフィリエイト目的の手法が横行しています。
さらに警戒すべきは、海外の動画共有サイト(Dailymotion、Pandora、9tsuなど)に違法アップロードされた動画の閲覧です。文化庁による著作権法改正以降、違法にアップロードされた有償著作物であることを知りながらダウンロードする行為は刑事罰(2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはその両方)の対象となっています。
さらに情報セキュリティ専門機関の報告によれば、こうした海賊版サイトに埋め込まれた広告バナーや偽の「再生ボタン」をクリックすることで、不正なスクリプトが実行され、スマートフォンの個人情報が抜き取られたり、身代金要求型ウイルス(ランサムウェア)に感染したりする被害が後を絶ちません。わずか数百円の視聴コストを惜しんだ結果、端末の故障や金銭被害に見舞われるリスクはあまりにも割に合いません。