手持ちのタンクに内部サビが発生していたり、中古でサビありタンクを入手した場合は、適切なケミカル処理によるレストアが延命の鍵を握ります。
サビ取り作業では、「花咲かG」や「ワコーズ ピカタンZ」といった中性・弱酸性の専用クリーナーを使用するのが定石です。希釈した洗浄液を満水にして規定時間放置し、浮き出たサビを徹底的に水流で洗い流します。その後、完全乾燥させてからエポキシ系やウレタン系のタンクシーラー(コーティング剤)を内壁に均一に塗布することで、微細なピンホールを塞ぎ、将来的な再発を防ぐことができます。
また、タンク脱着時に必ず点検したいのがフューエルコック(ガソリンコック)の劣化です。長年の使用で内部のダイヤフラムやOリングパッキンが硬化すると、負圧が作動していなくてもガソリンがキャブレターへ流れ落ちる「オーバーフロー」や、外部への燃料漏れを引き起こします。ガソリン漏れは車両火災に直結する危険なトラブルであるため、タンク脱着のタイミングに合わせてコック新品交換(またはリペアキットでのOリング打ち換え)を行うのが賢明です。